製作開始にあたり、2019年5月に日野市に在る土方歳三資料館を訪れ、和泉守兼定を拝見し、戦いで使用していたとは思えない『柔らか』な日本刀だと感じました。
柄・鍔そして鞘と丸みを帯びた外観が『柔らか』と感じさせた要因になりますが、刀身には剛柔=強く優しいという印象を受けました。
私が土方歳三に想う印象が正に剛柔です。この日以降焼入れ鋼の硬い鉄鋼から、如何に剛柔を表現するかをテーマに各パーツを拘って製作致しました。
刀身や波紋、鞘の鳳凰と牡丹、鍔の短冊、刀掛け梅の樹(オリジナル)資料を基に出来る限り忠実かつ精巧に1/7スケールで製作致しました。
全長約140mm、鞘込みで約146mmとなります。
大きな製品ではありませんが、拘りの詰まった一品となります。
是非、桐箱から取り出し照明を当て、光輝く精密日本刀をご鑑賞頂ければ幸いです。